今週読んだ本(2/15)

西村賢太苦役列車

苦役列車 (新潮文庫)


正月あたりにHuluで映画版をみたので、古本を買って読みました。
芥川賞作品。


中卒でその日暮らししながら生活している若者のはなし。
映画版に比べると、何も起こらない感じがあって、こっちのほうが
身に刺さります。


しかし映画版のキャスティングが見事すぎて、脳内では森山、高良の
2人で再生されますね。
確かに映画版と比べると心に残るものが違う感じですが、どちらも
切なくて面白いです。


薄いながらも重厚な作品なので、こういうのはKindleで単語の意味を
追いながら読むのもよさそうな気がします。

貴志祐介「青の炎」

青の炎 角川文庫


これは前にKindleのセールで買った本。
高校生が殺人を企てるはなし。


これはあんまり好きじゃないかな。
前半部分の、犯行に及ぶまでのところは面白いです。
後半にかけてだんだん興味が失せてくる部分あります。


貴志祐介作品の好きなところは、淡々と語られるホラー感なのですが
そういうのは少ないですね。
こういうのはほんとに高校生のときくらいに読むといいのかも。


湘南あたりの描写がなかなか心地いいです。
Googleマップとかでトレースしてみたくらい。
この人はこういう背景の描写が上手だなあ。



苦役列車 (新潮文庫)

苦役列車 (新潮文庫)

苦役列車

苦役列車

青の炎 (角川文庫)

青の炎 (角川文庫)

青の炎 角川文庫

青の炎 角川文庫