「さよなら私のクラマー」を読む


ちょうどKindleで1巻が無料になっていたので読んでみたらうっかり最新刊まで購入して読んでしまった。高校の女子サッカーマンガです。面白い。新川直司さよなら私のクラマー」。


同じ作者の「四月は君の嘘」もけっこう好きなんですけど、その作者がサッカーものを描いているので本屋でけっこう気になってはいたんですよね。絵柄も好きだし、もうスパイクのディティールとかみてもかなり信頼できる感じではあったので。


簡単にいうと3人の才能あるプレイヤーが凡庸な高校のサッカー部に入部し、強豪校に挑むという話。普通のサッカーものと違って女子サッカーの閉塞感やプレイヤーの孤独感が描かれていて、そこからつながるカタルシス的な展開に目頭が熱くなります。なでしこJAPANの盛り上がり以降の女子サッカーの切実さが身にしみる。


確かに女子がプロリーグで幸せになれるかというと、現実は厳しいのだろうなと思います。せめてJ2並みの扱いだと救われるのですが、現実はJ3くらいなんですかね。そのなかで登場人物が背負っている使命感も切なくなります。


勝敗についてはマガジンっぽい展開ではありますね。「あひるの空」とか、ちょっと古いけど「オフサイド」とかの感じね。といいつつもジャンプ的なヒーロー要素もあって、心奪われる展開…。最新刊まで一気見してしまったのでかなり飢餓状態になってます。はやく続きを!