「SRサイタマノラッパー~マイクの細道」
ドラマ「SRサイタマノラッパー~マイクの細道~」を最終回までみました。序盤はちょっとユルく、中盤はギャグ、終盤でそれぞれのいろんな思いを回収しながらの日常に戻る幕引きに心動かされました。
青森県大間から川崎までの道中、クラブチッタでの煌めきとクレジット後のラストシーンまで、映画から彼らを見守ってきたものとしてはほんとに、幸せな旅を送れてよかったという気持ちです。最後も彼ららしい。
IKKUには「妹の結婚式」、MIGHTYには「過去の精算」といった乗り越えるべき課題が用意されていくなかで、自分がグっときてたのはTOMでした。あの竹田寺でIKKUを掴んで悲しく睨むシーンとかほんとによかった。MIGHTYに対して溜まってたものをぶちまかすところもよかった。いい人だけどスキルも夢も足りない、そんなTOMこそがSHO-GUNGなのだと思うことしばしば。一作目のラストシーン、TOMがIKKUを振り向くところ、「もう1回やろう」と再起した瞬間に立ち会った身としては、TOMの立ち回りが気になっていたのですが、一人前のキャラ立ちが嬉しかったです。
チッタでスポットライトを浴びた後、フクヤの駅で3人がフリースタイルするところは、また3人でフリースタイルできてよかったなという気持ちに包まれました。一作目の軽トラの別れシーン、ラストシーン、三作目の留置場でのフリースタイルと分断と対話を重ねた三人の着地点として、終わるけど終わりたくないという雰囲気を感じつつもあっさり離れる三人が清々しかった。
最後のIKKUと千夏が再開するところ。再びあのシーン。あそこでIKKUが同じことしてたのが、一周して成長したってことなんじゃないのかなとしみじみ思いました。周回遅れからの集大成。
あと、ライブ会場にきてた極悪鳥の人。あの人ってMIGHTYにMCバトルに買ったらライブだしてやるっていった人だと思うんですけど、あそこもモヤモヤしてたからよかった。ひどい扱いを受けても極悪鳥とヒップホップに心酔していたMIGHTYが救われた感じもある。妹もよかった。
でも、これを人に薦めるかというとそれは別の話。これを書きながら「浅草キッド」を聴いています。
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