「この世界の片隅に」


やっぱり、なんとなく、見なくちゃいけないなという強迫観念にかられてようやく観にいきました。自分の好きな類の映画ではなかったのですが、観終わった後に何か重いものが残っていろんなことを考えてしまったというところでは、とてもいい映画だったのだろうと思います。観終わった後にKindleで原作も買って読みました。


序盤はのんびりしていて途中数秒寝てしまったくらいの感じですが、中盤以降がっしりつかまれますね。空襲が重なって、広島に原爆が落ち、玉音放送で終戦するまでのあたり、日常と地続きの戦争の怖さに胸がグッと持ち上げられるような気持ちになりました。こういうのも序盤から続く淡々とした、しっかり日常を描写した演出が効いてるということですかね。


とと姉ちゃんで描かれた戦時中の日常生活も、わかってはいるもののけっこうショックな部分はあったんですね。その感触と似たものを感じますが、こっちのほうが逆に生々しく感じます。憲法改正についていろいろ議論がなされている昨今ではありますが、その前に戦争とはどういったものだったのか、人々の暮らしに何を与えたのか…ということを叩きつけられる、この作品のような体験が他にもあるといいなと思います。


なかなか2回目をすぐにみようとは思いませんが、折に触れてまた観たいなと思う作品だなあ。




この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 劇場アニメ公式ガイドブック

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「この世界の片隅に」公式アートブック

「この世界の片隅に」公式アートブック

この世界の片隅に 劇場アニメ絵コンテ集

この世界の片隅に 劇場アニメ絵コンテ集