「... and the SOUL remains」椎名純平

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椎名純平名義では10年ぶりとなるアルバム「... and the SOUL remains」をやっと手にいれることができて、聴いてます。最高ですね。唯一無二のスタイル。こういうの聴きたかったんだよね、という具合でいうと去年のD'angelo以上の感じすらありますね。


#1〜#2のボーカルも含めて「抜けた」感じのブラックミュージック加減が気持ちいいです。オーガニックなバンドサウンドとは違う、J Dilla以降のっていうんですかね。#3でポップに、#4でスムースに、#5でトリッキーに、#6でファンキーに寄せて、#7でディスコポップに。最後の#8でメロウに〆。気づくと何周も聴いてますね。以前は低めのトーンで重厚に歌い上げる印象でしたが、今回はわりと高めのトーンやファルセットで軽めに聴こえますね。本人の普通に話すトーンに近い感じに聴こえて、それが今回のサウンドやライブの感じともあいまって、自然に、リラックスした感じに聴けるのがとてもいいです。




今回のアルバムは「ライブ会場でしか売られない」という特殊な流通なのですが、それを思うとこのアルバムの感想は普通のアルバムとは違って、CDの中にある音楽以外にもライブの感想とか思い出とかと絡み合った、一人一人違う、とても個人的な感想になるのではないかと思います。それがちょっと面白いんですよね。このアルバムを持っている人に出会って、感想を共有しあうってときに、絶対それぞれのライブについて語ると思うんですよね。どこどこのライブにいった、とか、ライブではこの曲歌った、とか。単純なアルバムというだけでなく、ツアーTシャツとかツアータオルみたいな性質も持ち合わせているのがいいなあと思います。




デジタル配信全盛の昨今では新譜をフィジカルで買うってだけでも自分にとっては珍しくなりつつあるのですが、それをさらにライブ会場限定というところまでいってしまうと、なるほどな…という気分にすらなるんですよね。フィジカルで買うことの意味をライブミュージシャン側から提示していて、インディーの極みとすらいえるわけすが、それってアイドルのそれとすごい似てるんじゃないかなあと思っています。いい意味で。




椎名純平

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